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余白の時間

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キャビネット上のセンスが良い小物、床に重ねた手編みのカゴ・・・
それぞれ空間にたっぷりと余白を空けて、丁寧に飾られています。
そんな余白が生み出すのは、心のゆとり。ゆるやかな時間が流れるお宅のご紹介です。

余白に映る景色

東中野から、神田川沿いを流れる川を横目に、景色を楽しみながら歩くこと約15分。
そこにIさん夫妻のお宅が見えてきます。Iさんは、30代。会社員のご主人と、専業主婦の奥様の二人暮らしです。以前は、ご主人の会社の社宅で暮らしていたお二人。
年齢的に周りの友人達が家を購入し始めていたため、「次は賃貸ではなく、家を購入しよう」という話になったのだとか。書店で色んな本を調べていると、「リノベーション」という方法を発見。自分たちもリノベしてみたいな、と思いつつも、まさか自分たちには出来ないだろうという思いもあったと言います。しかしやっぱり気になっていたIさんは、インターネットで「リノベーション」を検索。何社か見た中でも、HPが見やすかったnuのことを気になり始めたそう。
「HPを見つけたときに、たまたまセミナーと完成物件見学会の告知をしていたのでどちらも申し込みました。」とご主人。完成見学会にお越し頂いた際には、まだリノベをするという実感が全くといっていいほど湧いていなかったIさんですが、とりあえずどんなものか聞いてみよう、という気持ちで個別相談会に参加されます。
そこでアドバイザーと具体的な資金計画などの話をしているうちに「私たちでもリノベ出来るかも!」とnuでのリノベを決意。アドバイザーと物件探しがスタートします。もともと関西出身のお二人は、将来的に関西に戻るかもしれないという想いがありました。
そうなった場合に備えて、売却や賃貸をしやすい物件を条件に探していましたが、都心だと予算が合いません。そのため当初はご主人の勤務先に近い北区や板橋区の辺りを見ていたと言います。ただ、どんなにそのエリアで探しても、「ビビッと来るものが全くありませんでした」と奥様。そんな奥様は、もともと友人とディナーの際に降り立った東中野という街がとても気に入っていたため、その周辺で物件を探し始めました。すると、気になる物件を発見。すぐにアドバイザーと内見に行きました。そこは高層階で、とにかくベランダ越しに見える広大な景色に見とれてしまった
I夫妻。「前の家は2階だったので、とにかく窓から見える景色が全く違うんです!内装はリノベすれば変えることができるけれど、それ以外の部分は自分たちじゃどうしようもない。そういうところにもこだわってもいいかも、とその時思いました。」と奥様。初めてビビッときたお二人は、その日の うちにこの物件に決めました。

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余白を散りばめた空間

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打合せがスタートしてからは、リノベ経験のある方のブログを読んでいたというIさん。
そのブログでは「とても楽しいけど、ひとつひとつの素材を決める作業は大変だった!」と書いてあったそう。
そのため、予めどんな空間にしたいのかということを具体的に考えていたと言います。「主にnuのHPに載っている事例を参考に、この物件のこの素材を使いたい!ということをデザイナーさんに伝えていました」と奥様。他にイメージソースにしたのは、二人がお気に入りという雑貨屋さん。シンプルでありながら上質で個性的で、内装は味のある木材や空間に余白が感じられるインテリア。
それらを参考に絞りに絞って、やりたいことは大きく分けて3つ。無垢の床、塗装の壁、そしてオリジナルのAVボードが欲しいということでした。
後日、プランのプレゼンを受けたときに、ご主人は「3プラン出していただき、どれも全然違った提案で迷いました。」とのコメントでしたが、奥様は「このプランでお願いします。」と迷わず即決。「変わったデザインも素敵だと思いましたが、ずっと住み続けると考えたときに、何よりも 使いやすい間取りが良かったんです。」と、一番シンプルな1LDKのプランを選ばれました。無駄を削ぎ落した設えにしたい、ものは出来るだけ置きたくない、というIさんらしいセレクトです。そんなI夫妻にデザイナーが提案したコンセプトは「余白の時間」。
空間のあらゆる場所に余白を散りばめ、ゆったりとした時間が流れる、落ち着きのある家というコンセプトです。玄関を入ると、すぐ右手にはワークスペース。友人が泊まりに来たときには、客間としても使えるグリーンのカーペット張りのお部屋です。反対側には、トイレ、洗面、バスルーム。そして約12畳のLDKは、目の前に高い建物が何も見えず、新宿の夜景が一望出来るバルコニー向き。景色が決め手で部屋を選んだお二人は、ベランダに繋がる窓に、あえて網戸をつけていません。お邪魔した際にも、網戸がないだけでこんなにクリアな世界が広がるんだ!と驚きました。それもお二人がこだわった高層階という高さがなせる技かもしれません。
壁や天井を全て白く塗装した、”余白”のベースには、二人が選んだ家具や雑貨を丁寧に配置していきます。低めの家具で統一したことで、約12畳のリビングダイニングでは全く圧迫感のないゆったりとした心地よさを感じます。お二人の寝室は、LDKと緩やかに繋がり、用途に合わせて仕切ることができる計画。実は、一番悩んだのもLDKと寝室の境をどのようにするかというところでした。
当初は、扉をつけて仕切れるようにするのを希望していたI夫妻ですが、ゆったりと空間をつなげるため、あえて扉はつくらずブラインドで仕切れるプランに変更。「結果的に、扉をつけずにこちらにして正解でした!普段はブラインドをオープンにして、広々とした1ROOMを楽しんでいます。」とご主人。
また、白いブラインドを選択したことによって、壁や天井と一体化し、空間がよりスッキリと見えます。ここをブラインドにした結果、他の部分に扉を造ろうということになり、LDKにつながるドアをオリジナルで造作することになりました。完成したのは、アンティーク風の木に、チェッカーグラスがはめ込まれた縦長の扉。二人の好きなSHOPのイメージと合った、どこか和の雰囲気も漂うレトロで懐かしい感じのする扉です。今では、その扉がとてもお気に入りなんです、とお話して下さいました。

全身で余白を楽しむ

引っ越し後、キッチンの腰壁などの塗装であまった塗料をつかって、自分たちで購入した家具にペイントし、インテリアのトーンを統一したというI夫妻。
「素人仕事にしてはうまく出来たな、と二人で楽しみながらDIYしました」とお二人。 キッチンバックカウンターの周辺は、ほとんどお二人が一手間加えたインテリアや雑貨なのです。ベランダも、DIYでウッドデッキに変身させていました。心から “暮らし” を楽しんで頂いているという印象を受け、スタッフからも思わず笑みがこぼれます。
休日には、二人で買い物に行き、家をスッキリと保てるペースで少しずつ雑貨や器などを買い足しているのだそう。家のどこを見ても、置いてあるものに “軸” があり、居心地が良いなあと感じられる空間です。以前お住まいだった社宅と比べて、格段と家がステップアップしたと感じるというIさん。
「朝目覚めると、たまに主人が横にいないことがあって。え!と思って探すと、必ずフローリングの上に直で横になっているんです(笑)」と奥様。
それに対して、「無垢の木を一番楽しんでいるのは僕です!」と、どこか誇らしげに主張するご主人は、フローリングは無垢の木にして本当に良かったと何度も仰っていたのが印象的でした。自分が居たい、と思える場所に居られる、余白のあるイエ。
ゆったりとした空気の流れるそのイエで、二人の暮らしが今日も重ねられていきます。

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