静の表情

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余計なものをそぎ落としたシンプルな1ROOM。
静かなギャラリーのような空間の余白をひとつずつ埋めていく、暖かみのある北欧家具。
建築関係のお仕事をされている施主様ならではのこだわりが、細部に渡り感じられるお宅です。

“静”かな始まり

施主のA夫妻のお住まいは、神奈川県川崎市。
閑静な住宅街の中にあります。夫婦共に建築関係のお仕事をされているA夫妻。
お二人が物件購入を考え始めたのは、今から2~3年前。「このままずっと家賃を払い続けるのはもったいない!」との奥様の一言からでした。
もともと、購入をするなら戸建てよりもメンテナンスのしやすいマンションと考えていたお二人。早速、新築・中古問わずマンションを中心に新居を探し始めます。
そんな折、たまたま新宿のオゾンで開催されていたリノベ専門誌relife+のイベントに訪れます。会場に並べられた雑誌を手に、自分達だったらこうしてみたい、あんなことをしたいと話している内に中古マンション+リノベーションの虜になったと言います。家に戻ったお二人は、relife+を何度も見返し、好みのデザインが多かったnuに電話。スタッフから個別相談会への参加を持ちかけられましたが、仕事が忙しくなかなか相談会に行く時間が取れませんでした。
そんなお二人の状況を聞いたnuアドバイザーは、お二人の仕事が終わる時間に合わせ、夜からnuカフェにて相談会をスタートしたと言います。
「そこまでして頂けるなんて、驚いたし、嬉しかったです!」と、夜遅くまで自分たちの為に相談に乗ってくれた親切な対応に惹かれ、そのまま物件探しからnuにお願いすることに。物件を探す上での条件は、眺望・風通しが良いこと、お二人の職場にアクセスしやすい田園都市線沿いであることの2点。約20件ほど内見を繰り返し、最後に見たのが今住んでいるこちらのマンションだったと言います。
駅周辺には、スーパーや公園がありながらも閑静な住宅が並ぶ静かな環境が気に入ったA夫妻。
そして、田園都市線沿いの駅から徒歩2分という立地の良さ、周りに高い建物がなくバルコニーからの眺望が良く、風通しも抜群だったということが決め手となり購入を決意します。

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“静”をつくるディテール

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物件取得後、デザイナーとの初回打ち合わせにご主人が持参したのは、1冊のスケッチブック。
そこには、好みのキッチン、好きなテイストの空間、使用したいドアノブやスイッチプレートなどの写真がびっしりとコメント付きでスクラップされていました。
スケッチブックに書かれていたのは、二人分の荷物全部を収納できるスペースを確保し、なるべく仕切りをなくした風通しのよい1ROOMにすること。そして、木と白を調和させたシンプルな北欧テイストの空間にしたいということでした。その要望を基にnuデザイナーが提案したのは、「静の表情」というコンセプト。余計なものをそぎ落とした、シンプルで落ち着きのある家をイメージしました。
ベースとなる間取りは、設計事務所で働いていた経験のある奥様を主導にA夫妻がアイディアを共有し、nuデザイナーと共に形にしていくというスタイルで打ち合わせが進みます。出来上がった空間は、68㎡近い間取りをすべて1ROOMにした奥行き12mもある空間。直線の端と端を結ぶ窓からは、明るい日差しが差し込み部屋全体をやさしく包み込みます。壁のない寝室は、ロールスクリーンで用途に合わせて仕切ることができる計画に。「普段はロールスクリーンをオープンにして、広々とした1ROOMを楽しんでいます。」と奥様。また、白いロールスクリーンにしたことによって壁や天井と一体化し、空間がよりスッキリと見えます。
そして、LDの壁一面には縦に約6mにわたり広がるお二人のクローゼットを設置。たくさん収納できるスペースを確保する場合、WICを用いるケースが多いのですが、「壁付け収納にすることで、直線で繋がった寝室とLDKの空間がより引き立ち、見た目も美しくて好きなんですよね。」と、さすがは建築事務所出身の奥様のコメント。
そんな奥様のこだわりはもう一つ。腰下ほどの高さの本棚とベンチです。「実は、一番悩んだところでもあるんです。」と奥様。どの高さが一番心地よく感じる空間を実現できるか、デザイナーと何度も打ち合わせを重ねました。設置予定のIDEEの照明と持込家具の高さを考慮し、どこに座っても家具と空間がバランスよく見える高さのデザインに決定しました。
棚やベンチ、家具、全ての高さを低めに統一したことで、圧迫感がなくなり、ゆったりとした心地よさを感じます。木枠が特徴的なレトロ調のかわいらしいキッチンは、ご主人のこだわり。
実はこちらのキッチン、nuの事例で初めて使用した、元々は家具の製作を行っているFILEのオリジナルキッチン。ご主人が仕事でお客さんにこのキッチンの提案をした際、「自分も絶対使いたい!」と思ったのだそう。丸みがかった木目の取手部分がアクセントを効かせた、他にはないデザインが気に入ったと言います。洗面室やトイレ、その他のスペースも、スケッチブックに載っていたスイッチプレートやドアノブをひとつひとつ吟味しながら決めていきました。建築関係のお仕事をされているお二人によって細部に至るまでこだわり抜かれた空間は、美しいディテールを描いた上質な空間に仕上がりました。

“静”から生まれる豊かな表情

リノベーション後は、家に居る時間が増えたA夫妻。
「休日は、ベンチに座ってバルコニーから差し込む光で本を読むのが楽しみなんです。」と奥様。
「でも気持ち良過ぎてつい寝ちゃうんですよね。」とすかさず突っ込むご主人。取材の日も、ベンチに腰掛けると程よく背中を暖められついつい寛いでしまいました。木のぬくもりを感じる北欧テイストでまとめられた空間を彩るのは、奥様のお母様から頂いた「十」字が印象的なカラフルなラグマット。白と木のシンプルな”静”の空間にアクセントを効かせています。
「普段は、フィギュアとかも置いてあってもっとカラフルなんですけど、取材の為に片付けられちゃいました。(笑)」とご主人。片付けられたフィギュアたちも、ちゃんと飾り棚にキレイに納められていました。
収納上手な奥様の腕に掛かれば棚もお洒落なギャラリースペースへと変わります。「いつか、このイスをこの空間に置きたいんですよね。」と、壁に飾られた曲線の美しいPamio chairのポスターを指差すA夫妻。Pamio chairに座って、バルコニーから差し込む暖かい光を浴びながら本を読むのが夢なのだそう。
落ち着きのある空間にインテリアを加えることで”静”から豊かな表情が生まれる。ディテールまでこだわり尽くすことのできる二人ならではの「大人の家」です。

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