光と影

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引越しを考え始め物件を探していたTさんは、とある物件と出会います。
「このマンションを買って、リノベーションして住みたい。」
一目惚れした物件への一途な想いから、Tさんのリノベーションストーリーが始まります。
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2年越しの〝一途な想い″

千葉県習志野市。ショッピングモールや商店街で賑わう駅前を抜けた閑静な住宅街にTさんのお宅はあります。
以前は、2駅隣の千葉市内にある50㎡ほどの賃貸に住んでいたTさん。8年ほど住み続け、そろそろ引っ越しをしようと考えご自身で物件探しを始めます。希望の条件は勤務地に近く、住み慣れた総武線沿いであること。そしてせっかく引っ越すならと、今の家より広い物件を探していました。快速が止まる船橋駅など10件ほどの物件を見て回り、今のお住まいである津田沼駅から5分ほど歩いた物件に出会います。勤務地からも近く、駅周辺にはスーパーや飲食店などお店も多くて便利だという好条件に加え、「駅からも近いのに、緑がたくさんある環境がとても気にいってしまって。」と、どんどんこの物件に魅力を感じていったと言います。家を買うといっても新築は予算に合わず、中古マンションを購入してリノベーションして住んだら、もっと自分らしい暮らしができるのではないか。」と考えはじめます。そこからリノベーション会社を探し、nu以外にも2.3社の相談会に参加。どの会社に依頼するか悩んでいましたが、リノベーションだけでなく仲介も一緒にお願いできるという事、都内だけでなく千葉県も対象エリアだという事に魅力を感じnuに依頼する事を決めます。「サービス内容もそうですけど、アドバイザーとの相性が良かったことがかなり大きいですね。物件が決まるまで約2年も付き合ってくれたんですよ。」とTさん。アドバイザーに以前から気になっている物件があるという事を伝え、一緒に物件を見に行きます。しかしTさんがこの物件を買いたいと決意した時には、すでに空きが埋まっていたのです。「他にも2.3件迷っていた物件はあったんですけど、やっぱりこの物件が一番で。空きが出るたびに申し込みはしていたものの、先を越されてしまったり条件が合わず断念したりと随分待ちました。」それから約2年が経ち、アドバイザーから連絡が来たのが同じマンションの73.63㎡のお部屋。「広さも十分だし、玄関ポーチがついている所がとても気に入りました。マンション自体にエレベーターはついているんですが、全ての階には止まらないんです。その代わりエレベーターが止まらない階には玄関ポーチがあって、そのおかげで家の前を誰も通れないようになっているんです。」とTさん。こうして以前から希望していた物件を購入し、いよいよリノベーションをスタートさせます。

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土間から直接アクセスできる和室は、い草の良い香りが漂う。
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布框戸(ぬのかまちど)という、襖戸と障子のいいとこ取りをしたような引き戸。

風が通り抜ける、フレキシブルな家

さっそく設計ミーティングが始まりTさんがデザイナーに伝えたのは、“風通しの良い家にしたい”という事。お風呂や玄関にも光や風の入る空間を希望しました。それに加えシンプルで木のぬくもりが感じられるような雰囲気にしたいということ。さらに、LDKや人が集まるオープンな空間と寝室などのプライベートな空間をしっかりと分けたいけれど、それぞれの部屋の使い方が限られないフレキシブルな空間にしたいと伝えます。そんなTさんにデザイナーが提案したのは、『光と影』というコンセプト。表と裏をしっかりと分けたいという要望に対してオープンな空間を「光」、プライベートな空間を「影」とし、家全体に風が行き渡る空間をイメージしました。
それから約5か月間の打ち合わせを経て完成したのが、”風の通り道”のある2LDK+WIC。玄関を開けると開放的な横長の土間が現れ、LDへと一直線に続く廊下を境に、半分には客間とLDKを設けたオープンな空間を。もう半分には寝室、洗面室、お風呂を設けプライベートな空間を配置しました。キッチンは料理をよくされるTさんのために、広めのスペースを確保。「最近は忙しくてあまり行けていないけど、以前はよく旅行に行ってたんです。料理をするのが結構好きなので、旅行に行くとついつい食器ばかり買っちゃうんですよね(笑)。だから広さだけじゃなくて、食器が入る収納もいっぱいあってとても満足しています。」と嬉しそうなTさん。
一際目を引くのは、リビングと寝室を仕切る取り外し可能な建具。布框戸(ぬのかまちど)という木と布を組み合わせて作られた建具を取り入れました。「シンプルな雰囲気の建具がいいなぁと思ってはいたんですが、こういう種類があるって知らなくて。デザイナーの方にこういうのもありますよ!って教えて頂いて、取り入れたんです。」とTさん。寝室にはあらかじめ2箇所に敷居と鴨居をつけライフスタイルに合わせて空間を自由に変えられるつくりにしたいというTさんの要望を叶えました。手前の敷居と鴨居に建具を設置すれば、広さにゆとりを持たせ開放感のある寝室に。奥の敷居と鴨居に建具をはめれば、ホームパーティーや大人数の来客時にリビングを広くとる事ができます。また、建具を全て外した時の垂れ壁が気になると感じていたTさんのために、垂れ壁を極力短くデザイン。建具を外した時に視界をさえぎるものも少なくなり、より開放的な空間に感じる事ができます。
内窓を設けた開放的なお風呂はお気に入りのひとつ。開放的なお風呂にしたいというTさんの要望に、デザイナーは内窓のある風呂を提案。窓を開けてお風呂に入りたいという事に加え、開放感のあるお風呂を演出するため扉や壁はガラスにし圧迫感をなくしました。こうして、土間を利用した光と風の入るお風呂が完成しました。「引っ越したばかりの時に友人が遊びに来たんですけどまず入ってこの土間を見て何ここ!すごい!って言うんです(笑)。元々リノベ前の間取りは田の字型のプランで、玄関も狭くて暗かったんですそれが嫌で。だから土間を作って、光の入る明るい空間にしたいなって思ったんです。広さにもかなり余裕があるので、鏡や下足箱を置いて朝の身だしなみチェクのスペースとして使っています!」とTさん。
           
リビングの扉を開けると、玄関からLDへと一直線に続く廊下が”風の通り道”となり気持ちの良い空気が全体に行き渡るTさんのお宅。
オープンな空間とプライベートな空間をしっかりと分けながらも、空間を自由に変えられるフレキシブルな家のつくりが空間全体の繋がりを感じさせてくれます。
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モルタル仕上げの土間。LDの扉を開けると、空間全体に風が駆け巡る。
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床に敷居、天井に鴨居を取り付けた寝室は自由に広さを変えられる。
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土間から見たお風呂。開放的な内窓が設けられたお風呂はTさんのお気に入り。

ココロオドル鳥のさえずり

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ソファーで、本を読んでくつろぐ至福の時間。
Tさんはこの家に引っ越して、毎日気持ちの良い時間を過ごせるようになったと言います。心地よい風を感じるリビングでソファーに座って本を読む、のんびりと寛いでる時間が幸せなのだとか。「そういえばお気に入りのポイントは他にもありました!寝室から、WIC、洗面室って全部が横に繋がっていて、朝の身支度がとってもスムーズにできるんです。」とにっこり。「特に前の家と大きく変わったなって思うのは、毎朝様々な鳥の声で目が覚めることですかね。こういう暮らしができるのも、まわりに緑が多いこのマンションならではだと思うんです。やっぱりあの時、妥協して他の物件にしていなくて本当に良かった。2年も待った甲斐がありました!」お話しを伺っていると、チュンチュンと楽しそうな鳥たちの声が、私たちにも聞こえてきました。

中古マンションをリノベーションして、新たな生活をスタートさせたTさん。
窓から差し込むやわらかい”光”と心地よい”影”が重なり合い、より自分らしい愛着のある空間へとなっていく事でしょう。

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