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住むアトリエ

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「アトリエが欲しい!」その想いを叶えるために、リノベーションを行ったN夫妻。直線と曲線が混じり合うアトリエ兼住居スペース
からは今日もトン、トンと楽しそうな物作りの音が聞こえてきます。
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ひとつ屋根の下で

東京都大田区。のどかな雰囲気が漂う公園を過ぎるとNさんのお宅が見えてきます。
ご主人は美術の教員、奥様は音楽の教員をされています。以前はこの家から10分程の場所にある実家に住んでいたという奥様。結婚を期にお二人は新しい家を探すことになりましたが、奥様は住み慣れたこの土地でご両親と一緒に2世帯で住みたいという想いがありました。そんな場所にこだわって家探しを始めたお二人が最終的に選んだのは築26年、約200㎡の中古の戸建。以前ここに住んでいた方も2世帯だったそうで、他に見たどの物件よりも暮らしのイメージがしやすかったことが大きな決め手になりました。またこの戸建は3階建てだったため、1FをN夫妻、2Fを奥様のご両親、3Fを物置として使用することに。1Fはそのままでも住む事もできましたが、どうせならより自分達の暮らしに合った家で住みたいと考え、以前から気になっていたリノベーションという方法を検討してみることにしました。まずはインターネットで「リノベーション」と検索。何社か目星をつけてまずは、nuの「個別無料相談会」に参加することにしました。最初は後で他の会社へも行くつもりでしたが、アドバイザーから「デザイナーが作るプランを見て頂いてから弊社でリノベ−ションをするか決められても大丈夫ですよ。」と伝えられたため、一度自分達のやりたいことをデザイナーにぶつけてみることにしました。二人が好きな色、好きな国、取り入れたい素材、間取りのイメージなど思いつくままに言葉にしていきます。そして後日迎えた最初のミーティングで、デザイナーに提案されたプランを見てN夫妻はとても驚いたと言います。「正直、部屋のイメージなんてまったくまとまっていなかったんです。アレも欲しい!コレも欲しい!と伝えただけなのに、自分達のやりたいことをデザイナーの方が上手くプランに落とし込んでくれたんです。想像よりもはるかに上をいっていました!」と奥様。デザイナーが提案したプランを見てとても感動したというお二人は「このデザイナーさんなら、きっと素敵な家を創ってくれるだろう!」と確信し、迷わずnuでリノベーションすることを決めました。

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リビングの壁に造作した曲線を描くデスク兼チェア。カーテンはご主人のお手製。
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WICの上部はあえて抜けるようにデザインし、間接照明を埋めこんだ。

直線と曲線のハーモニー

「アトリエが欲しいです!」それがご主人が家創りに置いてどうしても譲れないポイントでした。ご主人の趣味は物作り。お休みの日は絵を描くだけでなく、ご自身の服や、鞄を制作するのが楽しみだそう。そんなご主人のアトリエのイメージは『オシャレな学校の工作室』。黒板など学校を思わせる要素をポイントでプラスしたいと考えていました。一方奥様はというとWICを設けるのが絶対条件。物はそこまで多くありませんでしたが、ちょこちょこといろんな場所に収納していくよりも1つの場所にスッキリまとめて置きたいと考えていました。
そんなお二人にデザイナーが提案したのは「住むアトリエ」というコンセプト。お二人が寛げる住まいの中に、アトリエをミックスさせたイメージです。
そして完成したのは曲線を描くWICが印象的な2LDK+WIC。曲線の柔らかい感じが好きだとヒアリングの時に聞いていたデザイナーが、デザインミーティングでこの曲線を描くWICを思い切って提案してみました。するとお二人からは「これすごく良い!」という一言。今まで見た事のない形でしたが、インパクトのあるWICがとても気に入ったのだそう。WICは玄関とリビングを繋ぎ、上部はあえてスペースをあけて間接照明を設置することで抜け感をプラス。ご主人お手製の服や鞄が綺麗に並べられています。
WICを抜けると現れるのはカーペット敷きのリビングスペース。WICの柔らかい雰囲気に合わせて、カーペットは優しい緑色をチョイス。大きなIDEEのクッションを置いたこのスペースで、ごろごろするのがなんとも幸せだと奥様は言います。WICの形に沿うように造作した壁付けのチェアは、座ってテレビを観たり、時にはパソコンを置いてデスク代わりにしているそう。
曲線でまとめられた優しい雰囲気が漂うリビングスペースに対し、パキっとした雰囲気が漂うダイニングキッチン。無垢オークを床に張り込み、造作のキッチン腰壁やダイニングテーブルはダークブラウンで塗装しました。またキッチン、ダイニングテーブル、キッチンバックカウンターは直線を意識し、収まりが綺麗になるようにデザイン。さらにキッチン壁の一部にネイビーのクロスを貼ることで、よりお部屋がキリッと引き締まった印象に。「リビングは曲線でまとめ、ふわっとした優しい雰囲気にし、ダイニングキッチンは直線を意識したデザインでキリッとした雰囲気にしてもらいました。デザイナーの方からの提案だったんですけど各スペースにコンセプトがあるって面白いですよね!」とご主人。
そんなご主人のお気に入りはもちろん念願だったアトリエスペース。約4畳のアトリエの床には学校を思わせる、正方形のベニヤを張り込みました。また黒板塗装の壁はお二人がDIYしたもの。こんなところにも学校らしさが出てくるのが、お二人ならではです。その壁に沿うように取付けた大きな造作デスクはご主人の作業場。ミシンや工作道具が並ぶこの場所から今まで様々なモノが生み出されてきました。「このデスクはちょっと形が変わっているんです。一部分だけスペースを広くとることで、大きなテキスタイルを切ったり縫ったり出来るのでとても便利なんですよ。前の家では床で作業してましたからね。笑」とご主人。今は友人の結婚式用の蝶ネクタイをこのデクスで作っているのだそう。
そんな話をしている時にふと気になったのが、デスクの対面に置かれた味のあるピアノ。実はこのピアノ、奥様のお母さんから譲り受けたものでかれこれ40年程経つのだそう。最近は仕事の練習でしかピアノを弾かなくなったという奥様ですが、幼い頃からこのピアノと一緒に過ごしてきただけに、そこにあるだけで安心できるのだそう。

直線と曲線。2つの要素が上手く混じり合いながらも、お二人にとって心地よい空間が完成しました。

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玄関とリビングを繋ぐWICは曲線を描く様に設けられ、インパクトのあるシルエット。
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ダイニングキッチンは直線を意識し、綺麗に収まるようデザイン。

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ご主人の作業スタイルに合わせ、形に変化をつけた造作デスク。

あふれ出す幸せ

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革の鞄と北欧のテキスタイルを使った鞄はどちらもご主人が作ったもの。
「打ち合わせの段階からかなりデザイナーさんを困らせちゃいました。細かい所まで、もっとこうしてほしい!こっちの色がいい!って言う風に。でもそれだけ自分のやりたいこととしっかり向き合って伝えていった分、本当に自分たちの暮らしにぴったりな家が出来たんです。ここはこうすればよかったあ…、って思った事が無くホント幸せな家に住んでるんだな〜って感じます。」と奥様。最近はここまで完璧に創った家だからこそ、この家に置くインテリアだって妥協できない!と思うようになったそう。考えすぎる余りなかなかインテリアが買えないのが悩みだと言います。結局お二人が最後にたどり着いたのは自分でサイズを測って作るという方法。ダイニングやリビングのカーテンはすべてご主人のお手製です。北欧調のデザインで有名なミナペルホネンの店舗まで足を運びテキスタイルから制作したのだとか。「実は皆さんが来ると聞いて、今日も朝からカーテンとお揃いのコースターも作っちゃいました!」と嬉しそうに話すご主人。

これからもお二人が住まうアトリエのある家からは、モノと一緒にたくさんの思い出が生み出されていくことでしょう。

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